【論文】ツバキ種子エキスの動物試験において抗肥満作用確認

ツバキ(Camellia japonica)の脱脂種子エキス末である「ツバキ種子エキス末」の抗肥満作用について北里大学獣医学部の落合講師との共同研究を実施し、Journal of Oleo Science 2018年67巻12号p. 1563-1569に掲載されました。

ツバキ種子エキス末はサポニン25%以上を規格化しており、これまでに美容作用、抗糖化作用、温熱作用などを確認しています。

今回の掲載論文では、雄性ICRマウスに普通食、高脂肪高ショ糖食、高脂肪高ショ糖食にツバキ種子エキス末を1%含有した食餌を摂取させると、高脂肪高ショ糖食を摂取させたコントロール群より、体重増加量、脂肪重量、血中コレステロール濃度、肝臓脂質含量が有意に低く、インスリン抵抗性についても有意に改善していました。
また、脂質負荷試験において、ツバキ種子エキス末300 mg/kgの投与により脂質投与後の血中中性脂肪濃度の上昇を遅延させていました。

今回の研究により、ツバキ種子エキス末は食事由来の脂質の吸収の遅延、及び、糞便への排泄の促進によって肥満を抑制する可能性を見い出したことを報告しています。

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